4WD、FFの足回り評価、ハイブリッド対応状況や価格

4WDのメカニズム解説と対応状況など

新型セレナにモデルチェンジしたものの、足回りの基本構造は旧型のものを継承しています。フロントサスペンションはマクファーソンストラット、リヤサスについてはFFがトーションビーム式、4WDがマルチリンク式となっています。

 

車重も旧型からほとんど変化がないため、前後のコイルスプリング、スタビライザーのばね定数なども変わっていません。唯一、ダンパーの減衰力にのみ微調整が加えられています。無印セレナとハイウェイスターの間では操縦性能はそれほど変わらないものの、ハイウェイスターの方がじゃっかん乗り心地重視のチューニングとなっています。

 

ダンパーはフロント:日立、リヤがKYBと別メーカーのものを使用しているのも旧型と同じ。ただ、リヤダンパーのサイズはC25→C30とサイズアップしており、シリンダーが太くなったためオイル移動量も増え、低速からでも減衰力が立ち上がりやすくなっています。

 

ハイウェイスターには、従来通りプリロードバルブ付きのダンパーが採用されています。ディスクバルブの締め代に与圧をかけておき、低速域では開きにくい構造のため減衰力を保つ仕組みになっています。高速域ではディスクバルブが開かれるため減衰力を逃がして乗り心地をキープします。

 

タイヤについても従来と同じで、無印セレナは「195/65R15」、ハイウェイスターが「195/65R15」もしくは「195/60R16」となります。標準タイヤは15インチの方はブリジストン、ダンロップ、横浜、16インチはブリジストンとダンロップの併注となっており、15インチダンロップ以外は新設計となって操縦安定性の向上が図られています。空気圧については280kPaとなり、旧型と同じくかなり高めの設定です。

 

オートコントロール4WD

新型セレナには、新開発の「オートコントロール4WD」が搭載されています。これはFFを基本とし、必要に応じて後輪へのトルク伝達率を自動的に制御するスタンバイ式の4WDとなります。

 

高速走行時や車庫入れなど、トルクが必要ない場面ではFF駆動で燃費性能を稼ぎつつ、雪道発進・登坂などの前輪がスリップしやすい状況では後輪のトルク量を自動的にコントロールするほか、

 

また、大きなトルクを発生させないように制御することで、足回りの小型化・軽量化ができるようになり、燃費性能向上や足回りの性能アップなどさまざまな効率化につながっています。

 

4WD/FFの対応状況

FFと4WDに関してはサスペンションなどの構造が異なるため、対応グレードによっては4WDが設定できません(FFは全車対応)。まずは、以下の対応状況を確認しましょう。

 

グレード名

FF(2WD)

4WD

S

×

X

G

ハイウェイスター

ハイウェイスターG

×

 

↑を見るとわかるように、最廉価の「S」、および最上級の「ハイウェイスターG」では4WDの設定は不可となっています。したがって、4WDを利用したい場合はこれら以外のグレードを選ぶ必要があります。

 

セレナのFF/4WDの価格差や装備差

通常、4WDは構造が複雑なためFFよりも高くなる傾向がありますが、それはセレナでも同じです。まずは、FFから4WDにすることで発生するコスト差を見てみましょう。

 

グレード名 FF→4WDの価格アップ
X 244,080円
G 287,280円
ハイウェイスター 287,280円

 

↑は価格差アップ幅の一覧ですが、おおよそ25万円~28万円となっています。つまり、4WDを選んだ場合はそれなりのコスト増を考慮しないといけないということです。

 

また、4WDを設定することによって、一部の装備が追加されます。

 

4WD設定にともなう装備追加

オートデュアルエアコン、、寒冷地仕様など

 

燃費面のコストアップに注意

オートコントロール4WDなどの採用により、セレナの4WDは燃費低下率が改善されていますが、それでもFFよりは燃費性能がおちてしまいます。そのため、ただ車体価格が高くなるだけでなく、燃費コストもかかってくるため、トータルコストではそれなりの負担が出てきてしまいます。そのため、4WDを選ぶ場合は燃費性能についても考慮しておく必要があります。

 

FFと4WDの燃費性能差については、燃費解説ページで紹介しているので確認しておきましょう。

 

>>セレナの燃費は悪い?実燃費も知りたい

 

新型セレナの足回り情報まとめ

基本的な足回りの構造は旧型セレナとそれほど変化はありませんが、チューニングなどが工夫されて走行安定性能はアップしてます。また、オートコントロール4WDを採用しトルク配分や燃費性能が改善されています。

 

とはいえ、4WDを選ぶとおよそ25万円、さらに燃費コストがかさんでくるためトータルコストはどうしても高くなります。ディーラー値引きなどを有効活用して、購入コストをできるだけ抑えることを考えるべきでしょう。セレナのディーラー値引きの方法やコストカット術は↓の記事で紹介しています。

 

>>セレナ値引きで60万円安く買うには?